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第1章 告白

十市の荒々しく獰猛な抽送に白くほっそりとした紳一郎の裸体が痛々しいほどに揺さぶられる。
がくがくと揺らされながら、甘く掠れた悦がり声を上げる。
「…ああ…い…いい…っ…お前の…が…かたくて…んんっ…たまらな…っ…」
快楽に翻弄されると普段の冷たいほどに取り澄ました美貌が艶めかしく輝く。
幼い頃から精巧な日本人形のような美貌だったが、今はその美しさにどこか妖しげな色香が加わり、見る者を釘づけにする類稀なる美青年に成長していた。
紳一郎と再会した時の打ち震えるような感動を、十市は今でも忘れていない。
…美しい…俺だけの紳一郎様…！

「…あんたの中は…どうしてこんなに気持ちがいいんだ…熱くて、上等な布みたいにぬめぬめとして…俺をきつく締め上げる…」
紳一郎の耳朶を噛み、熱く囁く。
「…うれし…い…僕の身体で…欲情してくれて…十市…すき…」
こんなにも美しく淫靡なのに、自分に少しも自信を持てない紳一郎が愛おしい。
昔と少しも変わらず…いや、更に増して十市を全身全霊で求めてくる様が愛おしくて堪らない。

十市は情熱と欲望を込めて、激しく腰を遣う。
この美しく気高いひとを愛すると同時に自分の手で汚し、壊してしまいたい仄暗い劣情が十市を支配する。

「…こわし…て…十市…、めちゃくちゃにして…」
十市の心を読むかの如く、紳一郎が喘ぐ。
「…もっ…と…もっと…こわして…」
「…坊ちゃん…！…愛してる…！」
十市は紳一郎の華奢な腰を掴み、哮り狂う灼熱の牡を淫肉の最奥に突き入れ、獰猛に犯し続けた。
部屋には淫靡な水音と二人の獣のような荒々しい呼吸音、そして肉を打ち付ける激しい音しか聞こえない。
「…も…だ…め…い…達く…いっちゃう…っ…！」
耐えきれない快感に紳一郎が啜り泣く。
「…いかせ…て…十市…からだが…おかしくなりそ…う…んんっ…！」
紳一郎の肉の奥の細かな痙攣を感じつつ、十市は容赦なく腰を遣い続ける。
紳一郎が悲鳴を上げる。
白絹のような太腿には男の凄まじい先走りの牡液が滴り落ち、紳一郎を淫らに汚していた。
「…も…イく…イッちゃ…う…は…ああ…んっ…！」
「…坊ちゃん…俺も…もう…保たない…ッ…！」
野獣のような唸り声を上げる。
快楽というには凄まじい衝動が雷光のように襲い…二人は同時に悦楽の海に投げ出され、手を取り合いながら暗く深い快楽の底へと沈んで行ったのだった。