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この前、人を拾いました
第16章 ②―5 神様、私なんかしましたか
茶色がかった瞳…
透き通るような肌……
雨で濡れた癖のある茶髪…
「レイっっ!!!」
私はその見慣れた姿に思わず安心して強く抱き締め返した。
「ハハハハハハ!!!!!!かわいい!かわいいぞ!」
レイはいつものように大きな口を開けて大声で笑った。
「え……?知り合いなんですか?」
ふとレイの背後から聞こえた声に私は我に返った。
「うるさい!お前は本当に空気の読めない、足の遅いバカ者だな!」
ひっ…ひどい言い様……
「先輩が足が速いだけでしょう……」
そんなレイのひどい言い様に全く動じずにその人は、答えた。