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この前、人を拾いました
第32章 ④―3 家出OLと救世主
「私も、なんか、よく分かんないことたくさんあったけど……
結局ちゃんと素直に口に出さないといけないんだなって思った。」
立ち上がる彼女。
その横顔がまだかすかに残る夕日で照らされる。
「そうねぇ……でも…」
レイの場合、ちゃんと話しても会話が成り立たないことばっかりだから……
「ごめんなさい、なんかちょっと偉そうだったね、私。そりゃあ、お姉さんの恋愛の悩みが、私みたいな高校生には分かんないよね」
「そんな………。ありがとね。
なんかちょっと元気になった…」
そういうと、彼女は飛びっきりの笑顔を私にみせた。
すごいな、
この子。
若いだけじゃなくて、なんかとってもパワフルで、何より笑顔がかわいい。