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この前、人を拾いました
第37章 ④―8 心変わりは突然に
開いた口が塞がらないとはこのことだと思う。
私だけじゃない、
麗子さんも瀧山さんも、そのレイの物言いに口が開きっぱなしだ。
「しかしだね、僕は、聖人なのだ!!!!! 分かるか!?セイントだ!!!」
いや、分からない。
「だから君がそんなに家の事を気にするというのなら、あの頭のおかしいうちの親父に話をしてやる!!!
いいか!僕が僕自らあの訳の分からない変人親父に話にいくなんてことは、世紀末にしか起きない大事件なのだからね!!!! 君たちは僕を一生崇めるがいい!!!!!!! ハハハハハハハハハ」
え?
つ、つまり……
麗子さんは、西園寺家とのつながりを持つために嫌々レイと結婚しようとしてたってこと……??
いきなり色んなことが起こりすぎて訳が分からなかった。
だけど一つだけ確かなこと
この人は完全に頭がおかしい