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この前、人を拾いました
第38章 ④―8.5 「ずっと前から、お嬢様にお仕えしております」
ようやく一人になった部屋の中、私は何が起きたのかを必死に頭を整理しようとした。
ガチャ…
しばらくすると扉の開いた音がして、麗子様が私に近付いてきた。
「れ、麗子さ」
「瀧山!!!!!!」
私が呼び終える前に、麗子様は私を強く呼んだ。
「…はい…なんでございましょうか」
びっくりしながらも私が返事をすると、麗子様は唇を噛み締めてブルブルと震えだした。
怒っていらっしゃるのだろうか……
「あなたは…っ…私のことをどう思っているの…?」
じっとその大きな瞳に私をうつす。
「どう…といいますと……?」
質問の意味が分からずに、聞き返すと麗子様はふぅと小さく息を吐き、
「私のことが好き?」
と弱々しく聞いた。