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この前、人を拾いました
第42章 ⑤―2 訪問という名の襲来


私のお兄ちゃんは、もうみなさんご存知の通りすぐ叫ぶ。


しかも、どうしてそんなに怪我できるのってくらいいつもどっかしら怪我して帰ってくる。


きっと色んな人に喧嘩吹っ掛けて、暴れてたに違いない…。



しかも夜中私を起こしてご飯作れとか命令し…
私がしようとすることは何でも否定し…
嫌だとか言ったら『あぁ?』ってまた私を睨み…



ああぁ……本当に嫌な兄だ…。





「だから、溺愛だ」




「は…?」



ちょっと待ってよ…一体レイは私のどの記憶を"視て"そう言ってる訳……?




「溺愛っていうはもっとこう、かわいいかわいいって言って優しく接してくれる…」




「みき!!!!遅い!」



リビングからまた、お兄ちゃんの怒鳴り声がして背筋が伸びた。





「す、すみません!」





ほらね、とレイに涙目で目配せすると、私はビクビクしながらリビングに向かった。





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