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この前、人を拾いました
第42章 ⑤―2 訪問という名の襲来
て、いうかさ。
「華さんは…?」
私が尋ねると、お兄ちゃんは元々鋭かった目をさらに鋭くさせた。
うっご……っ
これは確実に
地 雷 だ っ …
「ケンカだな!!!!バカだ!!愚かだ!!!」
そしてそこに空気が読めない選手権の世界王者が追い討ちをかける……
「あぁ?!っんだと!?!?」
ああああああ
もうやだ帰りたい。
あああ〜〜〜でもここ自分の家だぁ〜〜〜
「愚かって誰に向かっていってだよ、あぁ?!さっきから訳分かんないことほざきやがって!!愚かなのはお前の方だろ!!!」
今、レイが『東大首席卒の伝説の人物だ』なんていったら、お兄ちゃんどうなるんだろ……。
そんな余計なことを考えていたら、お兄ちゃんはレイの胸ぐらを掴んで拳を振りかざそうとした。
「ちょっ!ちょっと待ってっ…!」
危ないっ!
思わず目をつぶると、バキッと謎の音が響いた。
え…?
恐る恐る目を開けると、肘をさするレイと
その後ろに画面が割れて液晶がジワッと広がるテレビがあった。