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この前、人を拾いました
第44章 ⑤―4 倦怠期...?
チラッと時計を見ると、もう20時をさしていた。
待って、待って、お兄ちゃんいつまでいるわけ…?まさか泊まったりしないよね…?
これ以上、レイとお兄ちゃんを一緒にさせるなんて考えただけでゾッとしてしまい、思わずよそったカレーをこぼしそうになった。
「はい。」
お皿を二人の前に置くと、またスプーンだけの音が響き出す。
「あ、あの……お兄ちゃん…?」
勢いよく食べるお兄ちゃんに恐る恐る声をかけると、口をリスのようにして、お兄ちゃんは顔を上げた。
「あーえっ、えっと…全っっっっ然構わないんだけど……。お兄ちゃん、一体いつまでここにいるの…?」
「知らん。決めてない。」
びくびくとする私とは裏腹にあっけらかんとお兄ちゃんは言い放った。
知らん……?
決めてない……だと…!?!?