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この前、人を拾いました
第49章 ⑤―9 昔。そして今。
「あれって認めてくれたってことなのかなぁ…」
とレイを見ながら、独り言を呟く。
まぁ、別にお兄ちゃんが認める認めないなんか正直どうでもいいんだけどね…
「嫌なやつだがいいやつだ!!!!!!」
レイは突然私の肩を持ってジッと私を見つめた。
なんだそれ…
「誰が……?」
「あいつだ!!それで今ゆきちゃんがここにいる!!」
「はぁ」
毎度のことながら訳が分からず首を傾げる。
まったく…人の過去を視るのはいいけど、視えない人向けにしゃべってほしいものだ。
「ハハハハハハハハハ!わからないか!!ハハハハハハハハハ!ちかちゃん、昔モテなかっただろう!!!!」
ギクッ……
「な、なによ、突然…何の話!?」
確かに、私の学生時代は悲惨で…。
小中高、共学だったのにも関わらず全くモテなかった。
大学は短大で忙しかったので彼氏が出来ず…
ちゃんと付き合ったのは実は社会人になってからなのだ…ってどんだけ悲しい説明を私にさせるのよ!!