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この前、人を拾いました
第52章 ⑥―2 彼は期待を裏切らない
「だから、あるんですって。」
念を押されて、真実味がやや増す。
でも、レイと付き合いの長い若村さんも理由が分からないだなんて、一体どういうことだろう。
「なんでなのか、どうしたら、分かりますかね……」
さっきまではめんどくさいと思っていたが、せっかくレイと初めてクリスマスを過ごすのだし、しかもその日がレイの誕生日なら尚更、ちゃんと企画したい。
「そうですね……」
しばらく沈黙が続いたと思ったら、あっ…!いや、でもなぁ…と若村さんが呟いた。
「なんですか!!何でもいいからいってください!あと3日しかないんで!」
私が力むと小さくため息をつく音が聞こえた。
「まぁ、知る方法、あるにあるんですけどちょっと危険っていうか……気が進まないっていうか……」
渋る若村さん。