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第53章 ⑥─３ やっぱり何かあるご様子

どういう反応をするんだろう…。



じっとレイを見ていると、レイは静かに私から腕を放し、無表情で私を見た。




「風呂にはいる。」




レイは私の言葉には全く反応せずにそれだけ言ってお風呂へゆっくりと歩いていった。





「え、ちょっと、無視？」



そんなレイの背中を見ながら、少し怒った口調で私がいうと、再びレイが動きを止めた。


そしてそのまま動かない。




「ちょっと…？レイってば！」


私が声を掛けると、レイはクルッと振り返り、


「風呂にはいるって言ってるだろ！」




と強く言い放ってリビングから出ていってしまった。





「っ……」



なんだ、あのレイは……。