この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この前、人を拾いました
第56章 ⑥―6 それでもやっぱり
────────────…
「ただいまぁ……」
恐る恐る家のドアを開けた。
中からは返事もなく、レイがいる気配もない。
玄関も荒れてないから、本当にまだ帰ってないんだろう。
私はほっとして、家の中に入ると、すぐさま荷造りをした。
あのあと百合子先輩は、私の頼みを快諾してくれ、私はレイの誕生日まで、百合子先輩の家にお世話になることになった。
そうと決まれば、色々と泊まる支度をしなくてはならなかったので、とりあえず荷造りにうちへ帰ってきたのである。
なんか、私、レイのためにめっちゃ頑張ってない??
レイを拾ったとき、まさかこんな事になるだなんて、思ってもいなかったな。
私は一人クスっと笑って服を鞄に詰め込んだ。