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この前、人を拾いました
第62章 ⑦―3 おねだりの仕方
一向に起きる気配のないレイを見て、ため息をついた。
まぁ、いっか、また明日言えばいいし…。
にしてもこの人、本当にここで寝る気??
「もぉ……!」
私はレイの部屋から掛け布団と毛布を取りにいこうと、ソファーから立った。
「ゆみちゃぁーん、どこいくんだぁーい」
目を閉じたままいなくなった私の身体を手探りで探すレイ。
「なに?起きてるの?そこで寝ちゃうのかと思って今掛け布団と毛布を取りに行こうと…」
「ダメ」
眠っているわりにはハッキリとした声を出すレイ。
ダメってなによ…
「でも風邪引くよー?」
「ハハハハ、風邪なんか愚かな者だけがひくんだ。僕みたいな神はひかないんだよ!」
「……寝てるのに随分はっきりしゃべるのね。神だから?」
そんな嫌味がレイに通じるわけもなく、レイはそうだ!!と目を瞑って叫んだ。
ダメだこりゃ。。
「もうワケわかんない。神なら、さっきのにも返事してよ!!」
あーもう自分で何いってんかよくわかんない…
レイ=神なのは肯定しちゃったし。
「さっきの?」
レイも、もう普通に目開けている。
「だから!デート!行きたいって言ってんの!」
少し声をあらげていうと、レイは大きな口を開けて笑った。