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この前、人を拾いました
第65章 ⑦―6 突然の大ピンチっ!?
叫んでも絶対に助からない。
絶望の中でギュッと手首を縛られ、口も布で縛られた。
カツカツカツカツ…
靴の音が響いて、だんだんと私に近付く。
あぁぁ…夢ですように夢ですように…
そう念じていると、私の目の前に男が来た。
煙草…じゃない…
あれは葉巻だ…
ぷかぁっと煙を吐き出しながら、しゃがみこんで私をじっと見つめてくる。
うわぁっ…マフィアみたいだなぁ…
「☆¥$£*♪◇……」
渋めの声で巻き舌だらけで囁きながら、私の顔に煙をかけてくる。
「んあーん、んあーん」
訳分からないけどとりあえず、肯定しようと、いえーす、いえーすと、言っておいた。