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この前、人を拾いました
第67章 ⑦―8 結局彼の弱点は…
「それに…みきちゃんを遠目から見てるうちに、気付いたらみきちゃんの傍にいる百合子さんにときめくようになってたんだよ…」



正人さんは少し切な気な瞳でバラに埋もれる百合子先輩を見つめた。



「…………正人くんのこと…信じるからね?」



百合子先輩はかわいい。それは入社したときからそうだけど、初めて“女”の一面を見て、傍で見守っていただけなのに、キュンと胸が苦しくなった。



「うん……信じて……俺、本当に、百合子さんに夢中だから…。じゃなきゃ人前でこんな風にバラ持って謝らないよ…」



見つめあった二人は少しうっとりした後、ふふふと幸せそうに小さく笑い合っていた。



「みきちゃん、ごめんね?」



「?なんで百合子先輩が謝るんですか?」




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