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この前、人を拾いました
第70章 ⑧ー1 いつも突然過ぎて辛い
『まだ何も言ってないぞっ!』
ニコニコニコって彼が笑った時点で、もう私は投げやりだった。
どうにでもなれ。ってやつだ。
『どこに行くかしかないけど、仕事の有給届け出してないよ、私』
『大丈夫だっ!僕が話したっ!』
誰に?なんて恐ろしく聞けない。
『お刺身買っちゃったんだけど、』
『ニャンコにあげればいい!!』
ニャンコに…ね…。
『……どこに、どれくらい行くの?』
この質問の時が一番レイの目が輝いてたかな。
『秘密だっ!サプライズだっ!!!!さきちゃん大好きだっ!』
こいつ、本当に私の事好きなのか?
本当は超嫌いで、だから嫌がらせをしてきてるんじゃないかってそう思うよ、私。