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この前、人を拾いました
第85章 ⑨—7 誰のお蔭で
私とレイのために、頭を下げてくれている方々の想いに胸が熱くなる。
自分たちだけで頑張ってきたようなつもりでいたけどそうじゃなかった。
いつも誰かに支えられて、応援されて…
それでようやくここまで来たのに……
────────レイと結婚するの やめる
なんて軽はずみな発言したんだろう……
自分に憤慨しながら、私もまたしゃがみ込む。
「お父さん……」
心配するよね…
だって当の本人である私ですら、心配なんだもん……
でもね…
それでも、レイと過ごした時間はやっぱり他のどんな時間よりも輝いてて…そして楽しくて……
この先もこんな思い出来たらって…思うの。
きっと怖いものみたさ、みたいなところもあるんだけど……
やっぱり
レイのことが好きだから…
「彼と…結婚させてください…」