この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この前、人を拾いました
第12章 ②―1 彼が変わることはありません
そのコールに出ようと、画面にタッチし、耳に当てようとしたその瞬間、




「お腹がペコペコペコペコちゃんだぁああああああ」



とものすごいボリュームの声がスマホから響きだし、通りを歩く人が一斉に私を見る。



は、恥ずかしい…



「ちょっ、レイ!うるさいよ!」


私は周りの人にすみませんと軽く会釈しながら慌ててそう言った。



「ゆきちゃん、僕はそろそろ餓死するぞ!」


いつも通り
私の言葉は全くの無視です。




「わかったから!今会社出たばっかりなの!ちょっと待ってて。」



「待てないぞ!」




私って、三歳児と付き合ってたっけ…?



「まいちゃんも、僕が死んだら悲しいだろう!だから急ぐんだ!」



私が呆気にとられていると、電話は、ブチっ…ツ―――ツ――…と乱暴に切られた。




「はぁ!?!?」



私の大きな声にまた周りの人がビクッとして冷ややかな目線を送る。



あ…


「すみません…」



私はそう小さな声でいうと、怒りでスマホを潰しそうなほど握って自宅へと帰った。




/752ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ