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この前、人を拾いました
第12章 ②―1 彼が変わることはありません
そのコールに出ようと、画面にタッチし、耳に当てようとしたその瞬間、
「お腹がペコペコペコペコちゃんだぁああああああ」
とものすごいボリュームの声がスマホから響きだし、通りを歩く人が一斉に私を見る。
は、恥ずかしい…
「ちょっ、レイ!うるさいよ!」
私は周りの人にすみませんと軽く会釈しながら慌ててそう言った。
「ゆきちゃん、僕はそろそろ餓死するぞ!」
いつも通り
私の言葉は全くの無視です。
「わかったから!今会社出たばっかりなの!ちょっと待ってて。」
「待てないぞ!」
私って、三歳児と付き合ってたっけ…?
「まいちゃんも、僕が死んだら悲しいだろう!だから急ぐんだ!」
私が呆気にとられていると、電話は、ブチっ…ツ―――ツ――…と乱暴に切られた。
「はぁ!?!?」
私の大きな声にまた周りの人がビクッとして冷ややかな目線を送る。
あ…
「すみません…」
私はそう小さな声でいうと、怒りでスマホを潰しそうなほど握って自宅へと帰った。
「お腹がペコペコペコペコちゃんだぁああああああ」
とものすごいボリュームの声がスマホから響きだし、通りを歩く人が一斉に私を見る。
は、恥ずかしい…
「ちょっ、レイ!うるさいよ!」
私は周りの人にすみませんと軽く会釈しながら慌ててそう言った。
「ゆきちゃん、僕はそろそろ餓死するぞ!」
いつも通り
私の言葉は全くの無視です。
「わかったから!今会社出たばっかりなの!ちょっと待ってて。」
「待てないぞ!」
私って、三歳児と付き合ってたっけ…?
「まいちゃんも、僕が死んだら悲しいだろう!だから急ぐんだ!」
私が呆気にとられていると、電話は、ブチっ…ツ―――ツ――…と乱暴に切られた。
「はぁ!?!?」
私の大きな声にまた周りの人がビクッとして冷ややかな目線を送る。
あ…
「すみません…」
私はそう小さな声でいうと、怒りでスマホを潰しそうなほど握って自宅へと帰った。