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この前、人を拾いました
第12章 ②―1 彼が変わることはありません
それ以外はまだ分かってない…
ただ、どうやら私が仕事の間どこかに出掛けているらしい。
良くは分からないが、お金もいくらかは持っているらしい。
らしい…らしい…らしいのオンパレード。
だって本人に聞いたところで余計わからないし、まともな返事は返ってこないし……
「はぁ…」
私はスーパーの袋を持ちながらアパートの階段を登った。
どうしてこんな変な人好きになっちゃったかなぁ…
光熱費・家賃やらの生活費はレイが払ってくれている。
ていうか「光熱費」って殴り書きされた封筒が机の上に乗っているのだ。
しかも小銭まで入っていて、その月の掛かった金額がぴったり入っている。
一体何を基準に?と思ったが、きっとこれも私が明細を見た記憶を視たんだろう。