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この前、人を拾いました
第12章 ②―1 彼が変わることはありません
レイがどれくらいのお金をもっているのか。
いや、そもそも仕事しているのか?
如何せん謎だらけなので、もらっていいのか初めは迷った。
けど、これもらわないと、完全にヒモだよね…
だってね、私レイの身の回りの世話、全部してあげてるんだよ?
重たい荷物をどうにかして片手にもつと、鞄の中から鍵を出して、鍵穴にいれたその瞬間だった。
がちゃっと私が開ける前に鍵が回り、ドアが勢いよく開いた。
「きゃっ」
びっくりして荷物を落とす。
そして、とんでもない早さでレイが出て来て、私を勢いよく抱き締めた。
「餓死だ!!餓死!」
「ちょっと、レイ!近所の人に見られちゃう!」
そんな強引なレイの行動に少し喜びながらも恥ずかしくて、レイを離そうとするけど離れない。
「うるさいぞ!」
レイはそういうと、私を一瞬離したかと思ったら、今度はキスをしてきた。
「んん……っ」
ドアの前。
ていうか外。
しかも荷物は下…
せめて部屋に入らなきゃとは思うが、その情熱的なキスに、私は少しずつ理性が消えてゆく。