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この前、人を拾いました
第14章 ②―3 挑発には乗ってはいけません
そうよ!!
私、レイのこと全然知らないと思ったら、年齢知ってるじゃない!
「ねぇ、ちょっと、みきちゃん………それだけ……?」
得意気な私を哀れむような目で百合子先輩は見ていた。
え……
「はぁ……いくらイケメンでも、そんな得体の知れない男とよく付き合えるわねぇ…」
そ、そんな……
「本当にそうだよ!!!!」
意気消沈している私に追い討ちをかけるような言葉がどこからともなく降ってきた。
声のする方を見ると、そこには正人さんが立っている。
「通りで変なやつだとは思ったんだ…。そんなやつのところにいたってみきちゃん幸せになれないぞ!」
「はぁ!?」
突然そんな失礼なことを言われてイライラが募る。
「怒るなって…だって、知らないのは事実なんだろ?」
その正人さんの言葉にイラつきながらも返す言葉がない…
「ほら、やっぱり。」
勝ち誇った正人さんの顔が余計に私をイライラさせる。