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Beloved
第4章 甘美な魅力
目の前に繰り広げられる記憶が
いきなり途切れた。
「想いだしてくれた?沙羅…」
私たちは時の止まった保健室で
見つめ合った
「ええ。キース。私‥」
言い終わらないうちにまた唇を奪われる。
「もう食われる気になった?」
キースが沙羅の頬を包み優しく微笑む。
「食べるって、そのことだったのね」
沙羅も優しく微笑みかえす。
しかし、沙羅には胸につっかえることがあった。
あの七歳の恐ろしい記憶の“なにか”は
キースではないということ‥