この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Beloved
第4章 甘美な魅力
「どうしたの?顔色が悪い。」
キースは沙羅の顔を覗き込む。
「いいえ‥なんでもないの…」
キースはサラのことになるとむちゃをする。
沙羅はキースに心配をかけたくなかった。
「僕が口づけをするまであなたはいつも
僕を想いだしてはくれないんだ…サラ。」
キースは悲しそうに微笑み抱きしめた。
「私も‥私もヴァンパイアになりたい…
そうすればキース…あなたを独りになんてさせないのに…」
「だめだよ‥サラをヴァンパイアになんかできない。
サラが人間だからこそ、僕達はこうして
永遠に巡り会い続けるんだ。
僕なら心配いらない。
あなたに会えたら、傷跡なんて跡形もない。」
そうすると2人はもつれるように抱き合った。