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Beloved
第5章 ロゼリア王国
「ニック‥ありがとう…とっても嬉しいわ。」
サラの照れた声に思わず顔をあげたニックは
にっこりと微笑んで唇をはなした。
ニックは私よりも五つ歳上の王宮の陛下。
小さいころからたくさん遊んでもらったりして
お兄様のような存在でもある。
そして…想い人でもあるのです。
「サラ様、今日は僕がサラ様のために
パーティーのメイン料理をひとつ
お作りしたのですよ!」
ニックはにっこり微笑んだまま
サラを抱き上げた。
「あらニック…お料理なんてできたのね?
とっても楽しみだわ。早く食べたい!」
サラは赤く染まった頬を隠すかのように
抱きついた。
「サラ様のためにアルに教わったのです」
アルとは王宮の食事などをお世話してくれている
もう1人の母親のような存在。
「アルに教わったのなら、安心ね。
アルよりも美味しい料理を作れる人なんて
見たことないもの!」
サラが興奮気味に抱きかかえられたまま
足をバタつかせると、ニックはぎゅうと押さえ込む。
「そうですか?
僕は‥サラ様が7歳の頃につくった
バラのケーキが世界一美味しかったのにな」
「もお!からかわないでぇっ!」
サラは顔を真っ赤にして更に暴れ出す。
それもそのはず、サラは大の料理下手で
誰もが口にするのを恐れるほど‥
バラのケーキも唯一ニックだけが
美味しいと食べてくれたのだ。
サラの照れた声に思わず顔をあげたニックは
にっこりと微笑んで唇をはなした。
ニックは私よりも五つ歳上の王宮の陛下。
小さいころからたくさん遊んでもらったりして
お兄様のような存在でもある。
そして…想い人でもあるのです。
「サラ様、今日は僕がサラ様のために
パーティーのメイン料理をひとつ
お作りしたのですよ!」
ニックはにっこり微笑んだまま
サラを抱き上げた。
「あらニック…お料理なんてできたのね?
とっても楽しみだわ。早く食べたい!」
サラは赤く染まった頬を隠すかのように
抱きついた。
「サラ様のためにアルに教わったのです」
アルとは王宮の食事などをお世話してくれている
もう1人の母親のような存在。
「アルに教わったのなら、安心ね。
アルよりも美味しい料理を作れる人なんて
見たことないもの!」
サラが興奮気味に抱きかかえられたまま
足をバタつかせると、ニックはぎゅうと押さえ込む。
「そうですか?
僕は‥サラ様が7歳の頃につくった
バラのケーキが世界一美味しかったのにな」
「もお!からかわないでぇっ!」
サラは顔を真っ赤にして更に暴れ出す。
それもそのはず、サラは大の料理下手で
誰もが口にするのを恐れるほど‥
バラのケーキも唯一ニックだけが
美味しいと食べてくれたのだ。