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Beloved
第2章 入学式
「わあ、綺麗な子がいる!」
「おい見ろよあの子!びっじんだなー!抱きてー。」
入学式の最中、先輩達が騒いでいる。
かっこいい人や可愛い人とは
いつもこう騒がれる。
「ねえ沙羅!あそこの先輩たち沙羅のこと
指さしてる!イケメンもいるじゃーん♪」
「いいわ。どうでもいい」
沙羅は一切男達の視線に応えない。
「んもー!沙羅ってば中学の時から
モテモテだったくせに
全然恋愛しないんだよね~。
沙羅って彼氏できたことないよね?
この高校で、素敵な出会いがあるといいね♪」
親友である春田 ゆみが新学期そうそう浮かれている。
私の名前は、田岡 沙羅。
私はなぜか小さい頃から
男のひとが苦手だった。
なぜか私に関わる男の子は、ケガをしたり
事故にあったり不吉なことが起こってしまう。
恋、愛なんてむしろ私には
とても恐ろしく感じている。