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SEXYSIX~60日の合体合宿~
第6章 迎えた2日目
6人それぞれが非日常を経験し、様々な思いを抱えた初日が明けた。朝食会場では何もなかったかのように楽しげな会話が繰り広げられている。

よし……!と、私、早川満里は感じていた。

女性向けAVの制作に関わってはきていたものの、固定のタレントマネージャーは初めての仕事。いくら頼れる瀬野さんとコンビでも、この大きい仕事を前にそれなりの緊張感と不安を抱えてきた。脱走したり逃げたり病んだりしてしまう子が出ないだろうか、と……。もちろんメンバー間のトラブルはこれから起きていくだろう、でも、まずは一晩、無事に終わったんだと、朝食会場での様子を見て思えた。

「……うん、いいだろう。報告書はすぐチェックしよう」
そう呟いて頷いた瀬野さんも、同じことを感じているようだった。報告書というのは、それぞれが部屋にあるパソコンを使い、前夜の情事についてのアンケート回答などを提出するもの。朝食が済んだらまずはそれが彼らのルーティンワークになる。私と瀬野さんも朝食を済ませ、報告書を待った。

報告書のチェック項目も、私と瀬野さんで考え、上司に承認をもらっている。

挿入をしたか
自分が絶頂を迎えたか
相手は絶頂を迎えたか
キスをしたか
興奮したか
満足したか

そういった項目に、あてはまる・ややあてはまる、などのチェックを入れる。自由回答欄には感想を書いたり、今後してみたいことなどなんでもいいから提出すること、となっている。いわゆる日報みたいなもの。それが済んだら今日は、発声レッスンと演技のレッスンを、それぞれ一人ずつが受けるスケジュール。専任講師はそれぞれにいる。それぐらいお金をかけられるプロジェクトなのだから。
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