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SEXYSIX~60日の合体合宿~
第9章 ナナの困惑
爽やかな水色と白のストライプに、僅かなフリルがついたビキニスタイルの水着を身に付け、これを着たままローションプレイをしなければならないなんて……と、私・金城七瀬は鏡に写る自分を眺めて溜息をついていた。

沖縄でダンスを始めた頃は、楽しくて無我夢中だった。けど元彼は2人とも東京に行ってしまった。彼らにそんなに思い入れがあったわけではないけど、それなりに恋していたから身体も許した。せっかく受かったオーディションで東京での生活が、まさかこんなおかしなものだなんて……。みんなが知ったら一体どう思うんだろう。けど、居場所がない実家には、もう戻れない……。

「うっわ……ナナちゃんスタイルいいねー、似合ってるよそれ。もうグラビアにそのまんま載せたい感じ」
水着姿の私を舐め回すような目で見つめるシュウは、もうギラついている。最初の相手だったレイは……、怖いぐらいの性欲を剥き出しにぶつけてきた。そしてあんな身勝手で乱暴なセックスだったのに、私は……感じた。

「よく知らない人とのセックスって、興奮するものなんだよ……?だって余計な感情なんかナシに、エロいことだけ丸出しにできるんだからさ……。僕たちSEXYSIXに求められてるのってそういう部分でしょ?」
レイはそう言った。そんなことない、と思っていたけれど、レイとのセックスであんなに感じてしまった私は、それを否定できなくなり戸惑っていた。

レイとシュウとリト……、この3人のことは、まだよくは知らないけど、みんな嫌いじゃない。話していて楽しいし、それぞれ相当かっこいい。正直、元彼たちよりも全然かっこいい。SEXYSIXというグループで共に活動できるメンバーとしては、なんの文句もない。

けど……、毎日この人たちと入れ替わりでセックスするなんて……、狂ってない?

デビューから脱いで濡れ場も、っていうのも、どうなんだろう。本当にマネージャーたちの言う通り、成功するプロジェクトなんだろうか……。私はまだ、半信半疑。普通にAVとして売られてしまうだけなんじゃないだろうか?シュウの甘い口付けを受けながらも、ずっとそんなことを考えている。

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