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SEXYSIX~60日の合体合宿~
第10章 元AV男優・瀬野翔哉
今夜がヤマだ。3人がそれぞれ、3×3全ての相手との夜を過ごすことになる。今夜さえ問題なく進めば、このプロジェクトは必ず上手くいく――いや、上手くいかせなければならない、俺達の手で――。俺・瀬野翔哉は、2日目の報告書を読みながらそう考えていた。

「瀬野翔哉」というのはAV男優時代の芸名だ。「瀬戸翔太郎」という本名で呼ぶ者はほとんどいない。もっとも親しい者が「翔」「翔くん」と呼ぶ場合にはどちらの名前からでも通じるのだが。

29歳の俺が「瀬野翔哉」としての人生を歩み始めたのは24歳の時。去年までの4年間の男優生活では、女性向けのみならず数多くの作品に出演した。国立大学を卒業して約2年間は銀行員として働いていた。何故その経歴でAV界に?と何度聞かれたかわからないが、答えは単純だ。セックスが好きだからに他ならない。それなりに優秀だった大学時代は多くの女を抱いた。銀行員時代も寄ってくる行員女性たちと次々関係を持っていたら地方に飛ばされ、そこで偶然再会した大学時代の女からAV出演の話をもちかけられたのがキッカケだ。その世界に入ってからは、天職といった感じで出世していった。

AV男優には恋人はいない方がいい、と言われているが、人によるだろう。SEXYSIXプロジェクトを共に引き受けている早川満里とは、男優時代に付き合っていた。早川は俺が出演するAVの制作に関わっていた。もちろん現場での女優とのセックスも見ていた。こういった立場同士でセックスだけではなく恋人にまで発展するのは珍しいことだとよく言われたが、それが成り立っていたのはすべて、早川の包容力だったと言えるだろう。彼女の大きな愛と大きな胸で、俺を包み込んで理解し受け容れてくれていた。俺達は身体だけではなく心が深く繋がっていた。
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