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SEXYSIX~60日の合体合宿~
第10章 元AV男優・瀬野翔哉
「もしもし、瀬野さん?報告書見ました。プレイ指定、成功ですね~」
「ああ、3日目も実行するか」
「場所も変えて指定してみます?部屋じゃなくてお風呂とか」
「いいな、気分が変わる」
こうして俺達が抜群のコンビネーションでセックスエンターテインメントを進行できているのは、当時の深い繋がりがあってこそだ。……けれど過去形になっているのは、彼女が我慢の限界を迎えてしまったからだった。AVでのセックスはあくまで仕事であり、プライベートはまったく別物。恋をしているのは恋人にだけ。そう理解しているとは言え、結局女優から迫られて撮影以外でも情事に至ってしまう俺に対して、いくら心がない行為だからと言っても仕事以外ではやめてくれと数回お咎めがあった。にもかかわらず元来セックス好きな俺は、既に撮影中にさんざん挿入している穴からの誘惑を断ることができなかった。
そしてある日、早川は、彼氏ができたと俺に告げた。
平静を装っていたが、心はボロボロに砕けた。恋しているのは彼女にだけだった。けれど俺にはそんな資格はなかったのだと思い知った。早川の新しい恋人は、スターカオス・プロモーションの社員。他の女とセックスなどしない、大手芸能事務所のまっとうな会社員だ。
仕事は仕事としてこなしながら、俺のプライベートは荒れた。一夜限りの相手を毎夜探し、共演相手だけでなく制作スタッフや取材に来た女性記者、そして早川の女友達にまで手を出し、なんとかして早川との別離を埋める方法を探した。早川が転職してスターカオスに行ってしまい、制作現場にもいなくなってからは、もはや男優としての仕事にも張り合いがなくなっていた。
「ああ、3日目も実行するか」
「場所も変えて指定してみます?部屋じゃなくてお風呂とか」
「いいな、気分が変わる」
こうして俺達が抜群のコンビネーションでセックスエンターテインメントを進行できているのは、当時の深い繋がりがあってこそだ。……けれど過去形になっているのは、彼女が我慢の限界を迎えてしまったからだった。AVでのセックスはあくまで仕事であり、プライベートはまったく別物。恋をしているのは恋人にだけ。そう理解しているとは言え、結局女優から迫られて撮影以外でも情事に至ってしまう俺に対して、いくら心がない行為だからと言っても仕事以外ではやめてくれと数回お咎めがあった。にもかかわらず元来セックス好きな俺は、既に撮影中にさんざん挿入している穴からの誘惑を断ることができなかった。
そしてある日、早川は、彼氏ができたと俺に告げた。
平静を装っていたが、心はボロボロに砕けた。恋しているのは彼女にだけだった。けれど俺にはそんな資格はなかったのだと思い知った。早川の新しい恋人は、スターカオス・プロモーションの社員。他の女とセックスなどしない、大手芸能事務所のまっとうな会社員だ。
仕事は仕事としてこなしながら、俺のプライベートは荒れた。一夜限りの相手を毎夜探し、共演相手だけでなく制作スタッフや取材に来た女性記者、そして早川の女友達にまで手を出し、なんとかして早川との別離を埋める方法を探した。早川が転職してスターカオスに行ってしまい、制作現場にもいなくなってからは、もはや男優としての仕事にも張り合いがなくなっていた。