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飴色トライアングル【完結】
第10章 私に愛のあるセックスを教えて
シュシュゥゥゥー
アロマオイル?
加湿器からは淡い光とアロマの甘い香りが広がってくる。
〝ヒデ?…〟
「ほらっ、これいい香りだろ?」え?
ヒデは部屋の明かりを消して私の元に戻ってきた。
「ごめんな、気が利かなくて」
私をリラックスさせるために?
「ヒデ、怒ってないの?」
「なんで?─怒るわけないだろ」
「でも…いい雰囲気だったのに私が…」
「美緒をその気にさせる楽しみが増えて嬉しいよ」
そう言って頬にキスして髪を撫でてくれる。
「…腕が鳴るな、ハハ」
「クスッ、なにそれ」
冗談言って私の心を和ませてくれるヒデはやっぱり優しくてあの頃のまま。
ありがとう!
ヒデの気持ちが嬉しくて胸に顔をすり寄せた。
「─美緒─嫌だったらすぐ言って!大丈夫痛い事は絶対にしないから…俺を信じて」
うん!
「怖くなったら眼を開けて俺を見て…いい?」
─コクン
そうだね、目の前にいるのはあの人達じゃない。
大好きなヒデだもの…大丈夫怖くない。
乗り越えられる。
──//
ブチッ、ブチッ
はだけたブラウスを脱がそうとヒデがボタンを外す。
「あ、待って!」
ヒデの手を思わず握りしめていた。
「怖い?」
ブンブン
「怖く、ないけど─」
「やめる?」──ブンブン、やめない。
そうじゃない。
私、男の人に身体を見せる事に慣れてなくて
しかも自慢出来るような身体じゃないし経験なんて無いのと一緒だから…
ヒデは満足出来ないかもしれない。
「あの…ガッカリさせたらごめんね」
「ガッカリするわけないだろ?」
ん、でも…
「俺は美緒だから抱きたいんだよ…誰でもいいわけじゃない」