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飴色トライアングル【完結】
第10章 私に愛のあるセックスを教えて
「美緒が好きだから…今は俺だけのものにしたい」
私だって!
ヒデだから抱かれたいと思った。
私達の関係は決して許される事じゃないけど
辛い出来事をヒデとのいい想い出に塗り替えたいから…
覚悟しなきゃ!うん。
今をヒデとの最初で最後の想い出にしたい。
──◇◇◇
「!?─ぇ」
美緒が俺の腕をすり抜け急に立ち上がった。
どした?
すると─ブチッ、ブチッ
美緒がボタンを外し自分からブラウスを脱いだ。
バサッ!
「え、美緒?─」
恥ずかしそうに俯きながらスカートまでも脱ぐ美緒に俺は目が離せないでいた。
下着姿の美緒はとても美しくてやっぱり綺麗だった!
括れた腰に細く長い手足
細身の身体なのに胸はボリュームがある。
美緒のそんな姿に俺の下半身はすでに硬くなっていた。
眼を閉じて俯く美緒が可愛くて思わず抱きしめた。
「美緒?」
「ヒデ、私の…セカンドバージン─貰って下さい」
美緒は腕の中で小刻みに震えていて緊張してるのが分かるほどだった。
自分から下着姿になってそんな言葉を口にするのは相当勇気がいったろうに
悪夢の日から美緒は時が止まったまま
誰にも頼らず1人で耐えてたと思うと心が痛くなる。
由美には罪悪感はあるけど
俺はやっぱり美緒の気持ちには応えてあげたいと思った。
たとえそれが許される事じゃ無くても
腕に力を入れて更に美緒を抱きしめた。
「…俺は、今でも美緒が好きだよ。だから─美緒が欲しい!」
〝ホント?〟
ホッとしたのか顔を上げてにっこりと微笑む美緒がいじらしい。
美緒がやっぱり嫌だって言っても
もう遅いから。