この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第10章 私に愛のあるセックスを教えて
なんて…
泣いて目が腫れたって美緒は綺麗だけど
冗談でも言わなきゃ笑いそうにないから…
「ほら、今鼻がヒクヒクして─うわっ」
「フッ、やだヒデのバカっ」
フフッ─
クスッ、良かった!美緒が笑ってくれた。
「うそだよ、美緒は泣いても怒っても可愛いよ」
「……」クスッ─
「─少し寝るか?それとも…もう1回する?」
俺はまだまだいけるけど……クスッ
ぇ、ブンブン
「もうムリ」
美緒は眼を泳がせてキョロキョロ。
「疲れたちゃった」
そっかごめんごめん
でも、そんなに激しく首を振らなくても…
「じゃ少し寝な」
「ヒデ?─こうしてていい?」
いいよ!
俺に抱きつく美緒が愛しくて堪らなくなった。
美緒が起きるまでそばにいるから安心して…
すぐに美緒の寝息が聞こえてきた。
ちょっと無理させたかな。
夢中になって抑えが効かなくなったよ!
隣で眠る美緒に頬をすり寄せた。
もう美緒は俺が居なくても平気か?
トラウマは消えた?
これからは、たくさん恋愛して
いつかは…こうやって誰かの腕の中で眠るのか?
俺は美緒の恋愛を間近で見ていられるんだろうか?
いや、そうしなきゃいけないんだけど─
美緒はもうとっくに覚悟を決めてるんだから
俺も産まれてくる子供に恥じないようないい父親になるからな!
ギュッ
これからは美緒の幸せを義弟として見届けるよ。
──
いつの間にか俺も寝てたらしい
ん?─美緒?ガバッ
眼が覚めると隣にいるはずの美緒がいなくて
脱ぎ捨てた下着や洋服も無くなっていた…
なんだよ黙って帰るなよ。
いや、これで良かったんだな
美緒…ありがとう!幸せになれよ。