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飴色トライアングル【完結】
第10章 私に愛のあるセックスを教えて

なんて…
泣いて目が腫れたって美緒は綺麗だけど
冗談でも言わなきゃ笑いそうにないから…

「ほら、今鼻がヒクヒクして─うわっ」

「フッ、やだヒデのバカっ」
フフッ─
クスッ、良かった!美緒が笑ってくれた。

「うそだよ、美緒は泣いても怒っても可愛いよ」
「……」クスッ─

「─少し寝るか?それとも…もう1回する?」
俺はまだまだいけるけど……クスッ

ぇ、ブンブン
「もうムリ」
美緒は眼を泳がせてキョロキョロ。

「疲れたちゃった」
そっかごめんごめん
でも、そんなに激しく首を振らなくても…

「じゃ少し寝な」
「ヒデ?─こうしてていい?」

いいよ!
俺に抱きつく美緒が愛しくて堪らなくなった。

美緒が起きるまでそばにいるから安心して…


すぐに美緒の寝息が聞こえてきた。
ちょっと無理させたかな。
夢中になって抑えが効かなくなったよ!

隣で眠る美緒に頬をすり寄せた。

もう美緒は俺が居なくても平気か?
トラウマは消えた?

これからは、たくさん恋愛して
いつかは…こうやって誰かの腕の中で眠るのか?

俺は美緒の恋愛を間近で見ていられるんだろうか?

いや、そうしなきゃいけないんだけど─
美緒はもうとっくに覚悟を決めてるんだから


俺も産まれてくる子供に恥じないようないい父親になるからな!
ギュッ
これからは美緒の幸せを義弟として見届けるよ。


──
いつの間にか俺も寝てたらしい

ん?─美緒?ガバッ

眼が覚めると隣にいるはずの美緒がいなくて
脱ぎ捨てた下着や洋服も無くなっていた…

なんだよ黙って帰るなよ。

いや、これで良かったんだな
美緒…ありがとう!幸せになれよ。

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