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飴色トライアングル【完結】
第12章 疲れた心を癒すデトックスの旅へ…

私も子供の頃は毎年家族で海水浴に行ったな。
由美と2人で、砂浜に寝転ぶお父さんの身体に砂を盛ったりして…

(お父さ~ん、重い?)
(ぜ~んぜん)ホントに?
キャハハ

夏休みは私も由美も真っ黒に日焼けして
正直決して可愛いとは言えなかったと思う!
フフッ…

あ、そういえば、1度だけヒデと2人で海に出掛けた事もあったっけ…


(美緒、ほらなにしてんの行くぞ)
(う、うん)

ヒデの前で水着になるのが恥ずかしくて
なかなかTシャツを脱げない私に…

(恥ずかしいの?)ウン
(じゃ、やめる?)

(……ぅ…)
恥ずかしいけどせっかくヒデに連れて来てもらったし、ここまで来て海に入らないなんて勿体無い。

ブンブン
(…入るから、ヒデは向こう向いてて)

う~ん、もういいや脱いじゃえ。バサッ
覚悟を決めてTシャツを脱いだのに
顔を上げるとなぜかヒデはこっちを向いてて
真っ赤な、顔してるの

なに?…
あ、もしかして…この水着─似合ってない?
背伸び、し過ぎたかな頑張って奮発したけど
私にはちょっと大人っぽいかも…


せっかく脱いだけど、やっぱりTシャツのまま入ろう!
脱いだTシャツを拾い上げると…

(─美緒って…意外と…♯♭*)え?
なに?…なんて言ったの?

あ、意外に太ってるって言いたいの?
この日の為にダイエットしてんだけど、まだダメだった?

(あるんだ…胸、なんて、アハハ)え?…
ヒデの視線が私の胸元にあって
そこで漸く気がついた。

やだヒデのエッチ!

バシバシ
(しょうがないだろ見えちゃったんだから…こら、叩くな)
(ダメ見ないで)バシバシ

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