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飴色トライアングル【完結】
第12章 疲れた心を癒すデトックスの旅へ…
この時は─小さな事でもヒデの様子を知りたいと思った。
「はぃ、元気でしたよ」
そっか、良かった!
「クスッ…なんか似てますね」
え?…なにが?
なによ似てるって?
「進藤さんも私に、美緒は元気にしてるのかって聞いてきましたよ」
ヒデがそんな事を…
「由美さんは先輩が会社辞めた事や引っ越したのも進藤さんに言ってなかったみたいですよ」
そうなんだ…
それは当然か
由美にしたら私は自分の恋路を邪魔する恋敵だもの
スマホの電源を入れた時も
電話もメールもなかったから…私が居なくなってせいせいしてるんじゃないかな。
「進藤さん、慌てて美緒先輩のマンションに行こうとしてたんです」
「…ぇ…」
「でも、私、止めたんです……けど、それで良かったですか?」
うん!
ヒデはもう私には関わっちゃいけない人なの
これからは由美だけを見てあげなぎゃ。
「千秋、ありがとう!」
ごめんね、頼りない先輩で
また後輩の千秋に気を使わせちゃって。
「先輩は今、進藤さんの事はどう思ってるんです?
もしかしてまだ?」
「……」
それは…
たまに思い出すことはあるけど
それを口に出すと想いが溢れそうで…
「ううん、もう全然!何とも思ってないよ」
「……ホントに?」うん
「良かった!あ、じゃ今度先輩が働いてるペンションに泊まりに行きますからサービスして下さいよ」
是非是非
待ってるから
「それと、大智さんに先輩から連絡があったこと伝えてもいいですか?」
大智さんも心配してくれたんだって!
そういえば私にもたくさん連絡が入ってたな。
うん、いいよ!
千秋から連絡しておいて