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飴色トライアングル【完結】
第13章 ドキドキが止まらない!
進藤さんの雰囲気が前と違って─なぜかそれが凄く気になった!
雅人との早々に電話を終わらせ、私は進藤さんに駆け寄っていた。
「進藤さんこんばんは」
「へ!?──あ~君か、久しぶりだね」
やっぱり進間違いなかった。
「今、帰りですか?」
「…ん?…ん~」
なんだか気のない返事─
「進藤さん、ずいぶん疲れてるみたいですけど…大丈夫ですか?」
「美緒は…」え?
「まだ連絡取れない?」
──進藤さんはまだ先輩の事を?
どうしよう…連絡は取れるし居場所だって知ってるけど─でも今更それを言っても
もう早く忘れた方が進藤さんのためだよ!
美緒先輩はもう前に進んでるんだから。
「まったく美緒先輩はどこ行ったんでしょうね」
「……」
私の言葉を聞いて残念そうに俯く進藤さん…
ごめんなさい!嘘ついて
教えてあげたいけど
美緒先輩に言われてるの
〝また英昭に会っても私の事は黙っててね〟って!
だから…ごめんなさい。
「そうかまだ…」
「進藤さん、あの…何かあったんですか?」
元気ないし
ちょっと心配になった。
「いや、美緒に話さなきゃいけないことがあって」
先輩に?
大事な話なの?
もしかして由美さんに何かあったとか…
それともお腹の赤ちゃんに予期せぬ事が?
進藤さんの暗い表情を見ると悪い事しか浮かばない。
「あの、進藤さん─由美さんは元気なんですか?」
「……うん、ま~」
言葉を濁して─やっぱり何かあったんだ!
どうしよ!緊急なのかも
「私、美緒先輩が行きそうなとこ当たってみます」
「…そう、悪いね」
先輩に─もう1度だけ聞いてみよう。