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飴色トライアングル【完結】
第14章 青春プレイバック
.:*:・'°
どう、凄いでしょこの景色。

「おぉ~すげ~なぁ」
クスッ─でしょ?
良かった!ヒデも喜んでくれてる。

この砂浜から見る夕日って最高なんだ!

沈もうとする夕日が海に反射してオレンジ色の影を作るの。
みんなこの景色に魅了されて、またここに来ようって思うんだよ。


今までは…この夕焼けを見てちょっぴり寂しくなる事もあったけど今はまったく違う景色に思える。

「……」
まさかここの景色をヒデと2人で見られるなんて…

「やっぱ落ち着くなぁ海は…」
小さく呟くヒデ─

うん、そうだね!

夕日を見つめる英昭の横顔をチラッと眺めた。


ふとさっきまでの出来事を思い出す!

由美と英昭がまさか別れるなんて思いもしなった。
私も由美の妊娠を疑いもしなかったし

本当だったら今頃は…
英昭達は家族3人でこんな景色を見ていたかもしれないのに…

由美が別の幸せを見つけたなら
私がとやかくいう事じゃないし嬉しいけど
由美は本当にそれで良かったの?
無理してなければいいけど

「…っ…た、ょな?」ん?─え、なに!

「聞いてなかった?俺の話」

英昭が私に話し掛けてたみたい。
ぁ、ごめん!
別の事、考えてた。
何の話だった?

「昔、2人で…海行ったの覚えてるか?」
もちろん覚えてるよ。
覚えててくれたんだ。

「また、美緒と海に来れるなんてな…」
ホントにね。
昔を思い出してまた海を見つめた。

「そういえばあの時さ、美緒はTシャツ着たままパラソルから出ようとしなかったよな……」

「ぇ、だって、それは…」
日焼けすると痛いし、それに…
恥ずかしいじゃない。

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