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飴色トライアングル【完結】
第14章 青春プレイバック

こんな近くで見られたら毛穴だって見えちゃうかも

両手を何とか動かしてヒデの視界を遮ろうとするのに…顔を逸らすから塞げないじゃない!

「クスッ…」
ちょっと、やだ動かないでよ。

身体を捻ろうとする私の二の腕を掴んだまま、ヒデが首筋に顔を埋めてきた。

〝あっ、んっ…っ〟

ヒデの息が首に掛かる。
ちょっと擽ったいったら

「ンンッ…うっ、んっ」
「美緒、そんな声出すと、止められなくなるから」
そんな事言われたって─じゃ息止めてよ。

ヒデの息が首に掛かってぞくぞくする…

わざとやってるでしょ?

唇が僅かに触れただけで─ビクン…ンッ
ヒデ、待って!
まさかこんな展開になるなんて思わなかった。

急過ぎるよ!
私、まだ心の準備出来てないし─
お風呂だって!

「ヒデ、私─お風呂入ってないから…ね?」

時間稼ぎじゃないけど
一旦この場を離れて気持ちを落ち着かせたい!

数ヶ月ぶりの再会なのに…
せめてシャワーくらい浴びなきゃ。
すぐ出るから─それくらい待てるでしょ?

それなのにヒデったら…
「いいよ、このままで」え!

ダメだよ!汗かいたし
せっかく2人の想いが通じたのに
そんな事で嫌われるのイヤだよ。

「私、汗臭いでしょ?お願い離して」
「ん?─すゥー、臭くないよ大丈夫」うそ!

私の言葉は気にも止めずヒデの動きは止まらない。

二の腕を掴んだままヒデの唇が首筋を這い廻る。

「あっ、んっ…ヒ、デ」
「チュッ、美緒─チュッ」

耳元で聞こえるヒデの吐息や唇の感触に…
子宮がキュ~っと疼くような感覚。


─なんだか変な気分になってきた。

ハァ…ミオ、ミオ

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