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飴色トライアングル【完結】
第14章 青春プレイバック
不意に訪れた甘美な状況
戸惑いもあるけど…私だって
ヒデを欲してる!
ツゥー
ビクッ
ヒデの舌が首から鎖骨をなぞるように動き出した。
ヒ、デッ…ンン
「あっ、んっんん…」
〝美緒─〟
私は眼を閉じてヒデの動きに集中する。
荒くなる息遣い、首筋を這う唇の感触に胸がキュンとして身体中が蕩けるように力が抜けていく…
お酒のせいもあるのかな?
ふわふわして─どうでもよくなってきた。
無駄な抵抗はやめた。
ヒデの愛撫が優しいから、このまま成り行きに任せようか─
すると…私の腕を掴んでいたヒデの片手が離れ優しく脇腹を撫で始めた。
ビクッ、ゥッ…
「─美緒、怖い?」
固く眼を綴じる私を見てヒデが動きを止めた。
きっと私が怖くて眼を瞑ってると思ったんだね。
ブンブン
違う。
怖いんじゃないの!
ヒデを感じていただけ
「怖くないよ…大丈夫」
私─今、昔の嫌な出来事は思い出さなかったよ。
ヒデで頭がいっぱいだったから。
「そっか、良かった!」
優しい笑顔で私の頬を指の背で撫でるヒデ…
ドキドキしてどうにかなっちゃいそうなのに
ヒデは容赦ないの
そのうち私の唇まで撫で始めた。
〝ヒデ─〟
私、なんか変だよ!
ハッ、ハァ…!
緊張するし、私─上手く息出来てる?
呼吸が乱れてきた。
息を吐き出そうと口を開けると、ヒデの指先が少しずつ咥内へと入ってくる。
咥内でうねうねと動き廻る指先。
私の舌の上を指先で押したり撫でたり…
〝ほら、美緒─〟
言葉はないけど合図されてるように感じた。
コクン
私はヒデの指を追い掛け舌を延ばして
動き廻る指を必死に追い掛ける。