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飴色トライアングル【完結】
第15章 嬉しさと不安と…

いつとは言えないけど
でも、ヒデが待っててくれるなら…

帰りたい。

「すぐには帰れないけど、ヒデは待てるの?」

「美緒とこうして本音で話が出来るまで何年掛かったと思ってんの─今更じゃね?」

そうだね。今更だ!
ヒデの言葉を聞いて安心した。
けど……それって
2人でいられるのも明日までって事なんだね…

それなら、いつまでもここでジッとしてるわけにはいかないな!
少しでも長くヒデとの時間を楽しまなきゃ。

「そろそろ、乗ってみようかな…ジェットスキー」

だいぶ落ち着いたし、他のみんなの楽しそうな姿を見てたら我慢出来なくなってきた。

「大丈夫そうなら、行くか?」
「うん」


───//
「美緒~いいか行くぞ!」

ヒデの合図で腰にしがみついた。
緊張するけど
「うん、いいよ」
ブォブォォォォォ……
ブゥンンンンン~!

キャャャャ
徐々にスピードは上がり水しぶきを浴びながら走るなんてまさに爽快

「どうだ、美緒ぉ~」
ヒデは後ろの私に聞こえるように少しだけ振り返って聞いてくれる。

「気持ちいいよぉ~最高!」

〝─そっか、良かった〟
ブォブォォォォォ……
楽しくて楽しくて船酔いしてたのも忘れるほど

どれくらい走ったのかな?
暫く走ると今度はだんだんスピードが落ちて─
バイクのエンジンが止まった!

え?─なに、どうしたの?
まさか故障なんて…

ヒデ、もしかして
「エンジン止めて波に揺られるのもいいぞ」

え、じゃ…故障じゃないのね!
びっくりした…でも、うんそれもいいね。

ジェットスキーの上でヒデが立ち上がる。
「美緒、前においで」
え、う、うん。

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