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飴色トライアングル【完結】
第15章 嬉しさと不安と…
.:*:・'°
「ヒデ─起きて!─ヒデったら」ん?
美緒に起こされ時計に眼を向けた。
……ぇ?、まだ時計の針は6時前
こんなに朝早く、何かあったの?
「散歩しようよ」は?
散歩って─散歩したくてこんな早くに?
何もこんな時間じゃなくても
「いいから早く起きて時間がないの」
時間がないって、なに?…
何かあるわけ?
「いいから支度して」
美緒に急かされ海岸までやって来たけど。
「ふぁ~!」─まだ頭が働かない。
「もうすぐ、日が登るの」
ん?…日の出を俺に見せたくてこんなに早く?
「あ、ほらっ!見て」
海の向こうにうっすらと日が昇り始めた。
それは確かに綺麗だけど
何となく美緒の雰囲気が昨日と違って…
俺は日の出よりそっちの方が気になっていた。
横顔を眺め様子を伺っていると…
「ヒデ?─」
ん、あ、なに?
俺の視線に気づいたはずなのに…
美緒は前を見据えたままで話し続ける。
「逢いに来てくれてありがとう…嬉しかったよ」
なんだよ急に改まってそんな言い方は…
寂しくなるからやめてほしい。
「…止めろよ」
「私、もう暫くこっちで頑張るから…」
うん、分かってる!
「……」
美緒…?何を考えてる?
この沈黙は嫌な予感しかしないよ。
「私が…」ん?
「…私が戻る前に、もし…ヒデに、誰かいい人が出来たら─それはそれで─いいからね」
美緒の言葉に一気に眼が覚めた。
は?なに言ってんだよ!
そんな事あるわけないだろ。
ギュッ!
思わず美緒を抱き寄せていた!
「バカっいい加減にしろ…そんなに俺が信用出来ないわけ?」
寂しい事言うなよ!
待ってるって言っただろ?
「ヒデ─起きて!─ヒデったら」ん?
美緒に起こされ時計に眼を向けた。
……ぇ?、まだ時計の針は6時前
こんなに朝早く、何かあったの?
「散歩しようよ」は?
散歩って─散歩したくてこんな早くに?
何もこんな時間じゃなくても
「いいから早く起きて時間がないの」
時間がないって、なに?…
何かあるわけ?
「いいから支度して」
美緒に急かされ海岸までやって来たけど。
「ふぁ~!」─まだ頭が働かない。
「もうすぐ、日が登るの」
ん?…日の出を俺に見せたくてこんなに早く?
「あ、ほらっ!見て」
海の向こうにうっすらと日が昇り始めた。
それは確かに綺麗だけど
何となく美緒の雰囲気が昨日と違って…
俺は日の出よりそっちの方が気になっていた。
横顔を眺め様子を伺っていると…
「ヒデ?─」
ん、あ、なに?
俺の視線に気づいたはずなのに…
美緒は前を見据えたままで話し続ける。
「逢いに来てくれてありがとう…嬉しかったよ」
なんだよ急に改まってそんな言い方は…
寂しくなるからやめてほしい。
「…止めろよ」
「私、もう暫くこっちで頑張るから…」
うん、分かってる!
「……」
美緒…?何を考えてる?
この沈黙は嫌な予感しかしないよ。
「私が…」ん?
「…私が戻る前に、もし…ヒデに、誰かいい人が出来たら─それはそれで─いいからね」
美緒の言葉に一気に眼が覚めた。
は?なに言ってんだよ!
そんな事あるわけないだろ。
ギュッ!
思わず美緒を抱き寄せていた!
「バカっいい加減にしろ…そんなに俺が信用出来ないわけ?」
寂しい事言うなよ!
待ってるって言っただろ?