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飴色トライアングル【完結】
第15章 嬉しさと不安と…


──//


ごめんねビックリさせて…

でも!私、いつ戻れるかなんて分からないし

「二度とそんな事言うな!」
「……グッ、」
ごめん、でも
ヒデは本当に待ってられる?

こんな所まで会いに来てくれたのは嬉しいけど
今は離れる不安が大きくて…

私が戻った時にヒデの隣に誰かがいたら…
もう立ち直れる自信はなくて─
だから、期待しないように予防線を張って置かなきゃ。


「─そっか─分かった!──」
「……」
ヒデの哀しそうな顔に胸がキュッっと痛くなった。
ごめんね…こんな話して


「──なんて、俺が言うと思うか?」
え?…
顔を上げるとヒデが真剣な表情で私を見てる。

「そうやって勝手に決めつけんな!…もっと俺を信用しろよ」
ヒデ─
信用しないわけじゃないけど…
怖くて堪らないの。
私だって、ヒデに待ってて欲しいけど
そんな事、言えないから

突然こんな話をして…怒ってるよね!
ごめんね、ホントに─

「でも、美緒にそんなこと言わせる原因を作ったのは俺だから…」

違う、ヒデのせいなんかじゃなくて
私の勝手な気持ちだから

「俺…頑張るよ!美緒から信用してもらえるように、これから頑張るから…」

「だから…そんな事言うなよ」
「……」

ヒデの言葉が嬉しかった。
自分から言っておきながら、そんな言葉を期待してたのかも。
嬉しくて嬉しくて…泣けてきた。

「ヒック、ごめんね、ヒデ…ごめん」
「もういいよ」
ホントにごめんなさい。

ヒデの言葉が確実に私の心を解してくれる。

「まったく最後まで美緒はハラハラさせるよな」

ごめんね、あまのじゃくで
でも、ありがとう。

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