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飴色トライアングル【完結】
第2章 先輩とキスしちゃった!
「たいした事なくて良かった」
「心配したぞ」
「せん、ぱぃ?」
先輩がおでこをくっ付けて─ そう呟いた!
そんなに心配してくれたの?
ありがとう先輩…嬉しい
先輩のおでこが私から離れて行く
もう離れちゃうの?
何だか、寂しい─
そう思った時─
チュッ─「……!?」え!
先輩の唇とぶつかった。
「……」
あ~もう、不意打ち。
今日は心の準備なんてしてなかったのに…
恥ずかしいけど嬉しくて
「先輩、私の事呆れてない?」
「なんで?」
「私、ドジだから」
ジュース溢して部屋の絨毯汚しちゃったし…
今日だって余計な事を考えなければ
たぶんボールは避けられたと思うよ。
アハハ、
!?─先輩が突然笑いだした。
「美緒のドジなんて前から分かってるし」
そ、そうですか?なら良かったけど──
「ん?─それって、先輩ヒドイ」
アハハ、アハハ、アハ
ギュッ─「せ、んぱい?」
今までふざけてたのに先輩に急に抱きしめられた。
「ドジだけど、そんな美緒が可愛いんだよ」
先輩は私に
〝また家に遊びにおいで〟って!
そう言ってくれた。
また…行ってもいいの?
「これからも私と付き合ってくれるって事?」
「あたり前だろ、これからも俺の彼女でいてな」
良かった嬉しい!
「はい、お願いします」
優しくって、私を大切に思ってくれる英昭先輩
大好きで大好きで─私の大切な人
大学進学も私との付き合いを優先してくれて…
地元の国立大に進路を変更してくれたお陰で付き合いも順調に続いた。
今思うと、この時が最高に幸せなときだった。