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飴色トライアングル【完結】
第2章 先輩とキスしちゃった!
**
そんなんで、いい雰囲気になるわけがない。

その日は何事もなく帰って来た。

先輩はいつもと変わらず優しかったけど
きっとドジな私に呆れたんじゃないかな?


はぁ~!
せっかくお家に誘ってくれたのに


──///
放課後の体育館
バンバンバン、シュッ

部活の合間に昨日の失敗をボンヤリと考えていた。

「美緒、危ない」……え、バンッ!ドサッ─

痛っ─

「「キャー美緒」」
「─美緒!大丈夫か?」


◇◇◇
ん、ここは─
学校の保健室?

私はカーテンで仕切られたベッドの上で目が覚めた。


何で?─
起き上がろうとすると頭がズキズキ疼いて起きてるのが辛くなる!

そういえば─

名前を呼ばれて振り返った時
バスケットのボールが飛んで来るのが見えて…

そのあと凄い衝撃があって身体が大きく揺れたんだ

そこまでは覚えてるんだけど


キュッキュッ
ん?誰かがベッドに近づいて来る。
「──あ、美緒気がついた?」

「先輩」
カーテンの横から英昭先輩が顔を出した。

ベッドの横にある椅子に腰掛けて私の顔を覗き込んでくる。

「気持ち悪くないか?」
「は、はい」

やっぱり?─バスケットボールが頭に当たって脳震盪を起こしたらしい!
先輩が保健室に運んでくれたんだって。

「すみません、ボーッとしてて」

練習の邪魔しちゃったな!
マネージャーなのに…何やってんの私は

……ん?─せ、先輩?

英昭先輩が優しく頭を撫でてくれる。

何このシチュエーション

ドキドキ
先輩、顔が近いです!
そんなに近づいたらドキドキするんで

もうちょっと…離れてくれないと


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