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飴色トライアングル【完結】
第18章 始まりの合図…

*.:*:・'°

「ただいま」
「お帰り、お姉ちゃん♪…」ニヤ

由美にまんまと騙された。
あんなお芝居までして、なにがchouchou(シュシュ)のケーキよ。

「ちょっと由美『美緒?』へ?
な、なにお母さん大きな声で。

由美と話をしようとしたのに、お母さんに呼び止められた。
なにお母さん!

「聞いたわよ!なんで英昭くんの事黙ってたの?」
「クククッ」
あ!もう喋ったんだ。
由美が背中を向けて笑ってる。

私が話すまでもなかった。
出掛けてる隙に由美が報告してたみたい。

ヒデはお気に入りだったから母はもう大喜び

「良かったわ!英昭くんなら安心よ」だって!
お母さんは昔のヒデしか知らないじゃない…
そこまで言い切るお母さんは凄いよね。

でもヒデの中身は昔と変わってないから間違いではないけど

「それよりお姉ちゃんケーキは?」
え、買ってないけど
私とヒデを会わせる口実だったんでしょ?

「はぁ~なんで買って来ないかな、もうっ」
だって!
別に食べたかったわけじゃないと思って
それにヒデに会ったらケーキの事なんてすっかり頭から飛んじゃったし

「何しに行ったの?」
「やっぱりお姉ちゃんてネジが1本抜けてるよね」
「どこで何してたんだ」

みんなから散々バカにされたけど
不思議と今日は嫌な感じはしなかった。
もうなんとでも言って!
今日だけは許すよ。

「じゃ明日は絶対買ってきてよ」
「明日も行くの?」

「当然でしょ?誰のお陰で英昭さ「あ~はいはい」
分かったから!
行けばいいんでしょ。

こうなったら明日食べきれないほど買ってこよう。
それで文句言った怒るから!

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