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飴色トライアングル【完結】
第20章 番外編
──**
「美緒、次の駅で降りるよ」
え、次?
どこかへ寄るの?
マンションは次の駅じゃないよね。
「由美が家を出てから引っ越したんだ…クスッ、今度も美緒が最初だな…」
ヒデは思い出したように笑う。
どういうこと?
「俺が部屋に入れる女の子、いつも美緒が最初」
私が…ホントに?
実家の家も前のマンションも
私が一番最初だって!
そういえば私がヒデのマンションに行った時もそんな事を言ってたっけ…
ホントかどうかは分からないけど
でも嬉しかった。
電車を降りてマンションへと向かった。
─ガチャン
「前より狭いんだけど…入って」
うん!お邪魔します。
ここがヒデの…
始めて来たヒデの新しい部屋
ドキドキしながら部屋をぐるりと見渡した。
やだ、全然狭くないじゃない。
家具のデザインは統一されてるし…
ヒデはおしゃれだな!
それに綺麗に片付いてて男の人の部屋じゃないみたい。
「ヒデは綺麗好きなんだね」
「そんな事ないよ、引っ越した途端に忙しくなったから使ってないだけ」
そっか、毎日残業だって言ってたし
おばさんが倒れてからは実家に行くことが多かったみたいだから
キョロキョロと部屋中を眺めていると、すぐ後ろにヒデの気配がした。
ハッ!…ごめん。
こんなにジロジロ見られたら嫌だよね
「あ、ねぇヒデ」ギュッ…
え!
「美緒…」
振り向く前に…抱きしめられた。
ヒデの腕が私の胸元でクロスする。
「美緒?」ビクッ
顔のすぐ横で喋るから、首筋に息が掛かって今にも心臓が飛び出しそう。
「な、なに、?」ドクン、ドクン
一瞬肩を竦めた私に…ヒデが顔を覗き込んできた。
「美緒、次の駅で降りるよ」
え、次?
どこかへ寄るの?
マンションは次の駅じゃないよね。
「由美が家を出てから引っ越したんだ…クスッ、今度も美緒が最初だな…」
ヒデは思い出したように笑う。
どういうこと?
「俺が部屋に入れる女の子、いつも美緒が最初」
私が…ホントに?
実家の家も前のマンションも
私が一番最初だって!
そういえば私がヒデのマンションに行った時もそんな事を言ってたっけ…
ホントかどうかは分からないけど
でも嬉しかった。
電車を降りてマンションへと向かった。
─ガチャン
「前より狭いんだけど…入って」
うん!お邪魔します。
ここがヒデの…
始めて来たヒデの新しい部屋
ドキドキしながら部屋をぐるりと見渡した。
やだ、全然狭くないじゃない。
家具のデザインは統一されてるし…
ヒデはおしゃれだな!
それに綺麗に片付いてて男の人の部屋じゃないみたい。
「ヒデは綺麗好きなんだね」
「そんな事ないよ、引っ越した途端に忙しくなったから使ってないだけ」
そっか、毎日残業だって言ってたし
おばさんが倒れてからは実家に行くことが多かったみたいだから
キョロキョロと部屋中を眺めていると、すぐ後ろにヒデの気配がした。
ハッ!…ごめん。
こんなにジロジロ見られたら嫌だよね
「あ、ねぇヒデ」ギュッ…
え!
「美緒…」
振り向く前に…抱きしめられた。
ヒデの腕が私の胸元でクロスする。
「美緒?」ビクッ
顔のすぐ横で喋るから、首筋に息が掛かって今にも心臓が飛び出しそう。
「な、なに、?」ドクン、ドクン
一瞬肩を竦めた私に…ヒデが顔を覗き込んできた。