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飴色トライアングル【完結】
第20章 番外編
ヒデの指が頬に触れゆっくりと滑りながら唇を撫でる。
「ヒ、デ…」ドクン ドクン
こんなの……ハア、ン…
私の唇を見つめ何度も指で刺激する。
まるで私を焦らすように動き続ける指にドキドキして身体が熱くなる。
「ハアア…ヒ、デ」
堪らず小さく吐息を洩らした私にヒデがにっこりと微笑んだ。
うっ、はっあぁ
ヒデの指が唇を伝い咥内へ入り私の舌を弄ぶ。
「んっふっ、うっんっ」
お返しとばかりに私も舌でヒデの指を追い掛けた。
「…クスッ、美緒!エッチだな」
はぁ、ヒ…デ
唾液が溢れ顎を流れ落ちると…ヒデは指を抜き顎の唾液を舐め上げた。
……あっん!
クスッ─唖然とする私にヒデは余裕の顔をする。
チュッ。あ?
ヒデの唇が私の唇に重なった。
それは軽く触れただけですぐに離れていく
「クスッ…もう一回していい?」!?─
「美緒、いい?」
戸惑う私をよそにヒデは返事を迫ってくる。
わざわざそんな事…
さっきは聞かなかったくせに
頷いても笑わないでよ?
グイッ──キャッ!
チュッ。
あっ!…ズルい
まだいいなんて言ってないのに
「…遅い」
んっもう!
「嫌だった?」
じっと見つめられたら素直に言うしかないじゃない。
「イヤ…じゃなぃ」んっ!─
私がいい終えると、すぐに口を塞がれた。
小さく開いた隙間からヒデの舌が入ってきた
それはまるで生き物みたいに私の咥内を這い廻る
長い時間ねっとりと舌を絡め掻き回されて
ボンヤリする頭をヒデの背中にしがみつき何とか耐えていた。
〝もうダメ、力が入らない〟
身体の力が抜けて
しがみついた手に力が入らなくなってきた。