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飴色トライアングル【完結】
第20章 番外編
ガチャ…え?
浴室のドアが開き後ろに人の気配がした。
もちろん人なんてヒデしかいないんだけど
ちょっと…何?ダメだよ
私、裸なんだから─
早く身体を隠したいけどまだシャンプーの途中
頭も手も泡だらけで眼も開けられない…
ジャャャャャ─
「クスッ、シャンプーしてたんだ?」
「な、何か用?…すぐに出るから待って」
用事があるなら後でいいでしょ?
なんでこんな時に…
こんなところを見られるなんて
早く湯船に浸かりたいけど後ろにヒデがいるし、それさえも出来ない。
どうすることも出来ず身体を丸めていた!
「いいよ洗ってて」
いいよって…こっちは良くないから
片手で胸を押さえ丸めた身体のままシャワーに手を伸ばした。
頭の泡だけでも流さなきゃ眼が開かない。
シャワーヘッドを持とうと手を伸ばした。
え、やだ!
ヒデに先に奪われた!
待って待って。私が先に…
ジャャャャャ─
「美緒!眼、瞑ってな」え!
ヒデがシャンプーの泡を流してくれる。
ジャャャャャジャャャャャ
それは有難いけど…もう恥ずかしくて堪らない!
キュッキュッ
「よし、終わったよ」
あ、ありがとう!
取りあえず良かったけど
「……」
ヒデ?終わったらそろそろ出てくれないと…私が動けないじゃない。
「身体はまだ洗ってないんだろ?」
…え?身体って
ヒデがスポンジを手に取りボーディーソープを数回プッシュ。
まさか…私の身体まで洗おうとしてるんじゃないでしょうね!
「ヒデ。待って」
ヒデを止めようと勢いよく振り返った!
キャッ
やだ、なに!
すぐに顔を逸らしたけど…
見ちゃったじゃない。