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飴色トライアングル【完結】
第20章 番外編
胸を弄られただけで簡単にイカされるなんて
─けど身体が疼いて堪らないの!
離された唇が恋しくてヒデの首を引き寄せた。
〝ヒ、デ…〟
ヒデの唇に自分のを重ね、そっと舌を伸ばした。
「…クスッ、なに?もっと?」
クスッと小さく笑うヒデ
自分から誘うなんてとっても恥ずかしいけど
はしたない要求にヒデは嬉しそうに応えてくれる。
「美緒…可愛い」
「ハァ、こんなの、今だけだから」
自分から仕掛けておいて今更だけど
こんなに積極的になるのなんて
今だけだよ。
クチュ、クチュクチュ
浴室の熱気のせいか気分が高まり互いの唇を夢中で貪り合っていた。
「クチュ、はぁ美緒…もう、出よう!」
──
ドサッ
充分に水滴を拭う間もなくベッドに寝かされた。
すぐにヒデは被さってくる。
私の足の間にはヒデの片足
わざとらしく硬く聳え立つ肉の塊を太腿に擦り付けてくる。
「美緒」
「ヒデ…」
ヒデの甘い視線に心臓が飛び出しそうなくらいドキドキする!
ん…あ!
ふと、ヒデの額に目がいった。
額から雫が垂れてくる…
「ヒ、デ、まだ濡れてる」
額の雫を指で拭った。
これは汗じゃ無いよね?…
「いいよ、そのうち乾くから」
そっか、私…さっき
力が抜けてフラフラしてたから…
ヒデは私の身体を支えて自分の身体を拭く暇がなかったね。
「ごめんね、風邪引いた困るから拭いて?」
「大丈夫だよ、もし…風邪引いても、美緒が看病してくれるんだろ?」
もちろんだよ。
コクン
「んっふっ、あ、ヒデ」─クスッ、
私が頷くと同時に
ヒデが首筋に顔をうずめてきた。
「ンッ、ハァ…ヒ、デ」
思わず温かな舌の感触にのけ反る。