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飴色トライアングル【完結】
第3章 私、邪魔だよね!

「想いを伝えればいいじゃないですか」

千秋はそう言うけど
そんな簡単な事じゃないの
相手の中ではもうとっくに終わってる事だし

もし想いを伝えたとしても─

どうしようもないこともあるから

私が、吹っ切ればいいだけの話
そうすれば全部上手くいく!

ただ…
今はまだそこまで気持ちの整理が出来てないの


〝お見合いでもしてみようかな〟

独り言のつもりで呟いた言葉だったんだけど
千秋に聞こえたみたい

「またそんな事言って、その気もないくせに」

千秋が呆れてる。
それはそうだよね、何回も私に紹介しようとしてくれたのに…適当にあしらってたから

でも、今度は

「あるよ、私、真剣なんだから」

早く彼氏作って…恋して
忘れたいの、ヒデの事を

「先輩、本気なんですか?」
「うん本気」

その一言に千秋が食い付いた!

「先輩がその気なら…セッティングしますけど」

ホントに?
千秋に言うと叱られると思ってたけど…いいの?

「うんお願い」
「ホントに?ドタキャンは無しですよ」

「う、うん…分かってる今度は本気だから」

「分かりました、じゃ任せて下さい」

男友達にお願いしてみるって!
年下だけど…いいよこの際何でも

千秋は早速その男友達とやらに連絡するって張り切ってる。

ゴロゴロゴロ─
千秋はチェアに座ったまま勢いつけて自分のデスクに戻って行った!

クスッ─

これがいい機会
私も少しだけ気持ちが晴れたような気がした。

現金だな私も─
もう彼氏が出来たように浮かれて

よしじゃ、仕事しよ!

今日は残業しなくてもいいように
早く仕事を片付けよ。

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