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飴色トライアングル【完結】
第4章 こんな事…絶対に言えない。
◇◆◇
高校3年の夏休み
その日私は勉強を教えてもらうためヒデの家に来ていた。
「終わった、けど…答え合ってるかな?」
「どれ見せてみ」
どう?違う?
ヒデにノートを見せて確認してもらう。
「──うん、正解」
やった~!終わった。
最後の問題が難しくて何度も教えてもらって漸く正解。
「よしじゃあと一問」
「え~もういいよ」
「来週模試だろ?いいのか?」
「……」
それはそうだけど
もちろん模試の対策で今日は来たんだけど
そんな勉強ばかりじゃ息が詰まっちゃう。
「あと一問出来たら、何か食べ行こうか?」
「ホントに?」
わかった。
じゃ5分で終わらせる─
意気込みは良かったんだけど
「ここさっき教えたぞ、1人でやってみ」ムッ…
いつもは優しいのに─
何で勉強となるとそんなに厳しいの?
ヒデはベッドに転がって雑誌を読み始めた。
これさっきより難しいじゃん
早く終わらせたいのに焦ってますます解んない
もう泣きたくなってきた!
「美緒…出来そう?」
「──グスッ」
「え?なんで泣くの」
涙声の私にヒデが慌てて飛び起きた。
だって!
もうムリ…集中力も切れて全然解らない
「─ったくしょうがね~な、いいかここは…」
今度は優しく手解きしてくれて…
最初からそうやって教えてよ。
「──グスッ、こう?」
「そうそう、出来たじゃん…な?」コクン
「もう、やらない」
クスッ
「分かってるよ…頑張ったからクレープでも食べに行くか?」
「ラーメン」
「はいはい、じゃ行くぞ」
やっと勉強から解放されて部屋を出ようとすると
♪.:*:♪
ヒデの携帯に着信が─!
高校3年の夏休み
その日私は勉強を教えてもらうためヒデの家に来ていた。
「終わった、けど…答え合ってるかな?」
「どれ見せてみ」
どう?違う?
ヒデにノートを見せて確認してもらう。
「──うん、正解」
やった~!終わった。
最後の問題が難しくて何度も教えてもらって漸く正解。
「よしじゃあと一問」
「え~もういいよ」
「来週模試だろ?いいのか?」
「……」
それはそうだけど
もちろん模試の対策で今日は来たんだけど
そんな勉強ばかりじゃ息が詰まっちゃう。
「あと一問出来たら、何か食べ行こうか?」
「ホントに?」
わかった。
じゃ5分で終わらせる─
意気込みは良かったんだけど
「ここさっき教えたぞ、1人でやってみ」ムッ…
いつもは優しいのに─
何で勉強となるとそんなに厳しいの?
ヒデはベッドに転がって雑誌を読み始めた。
これさっきより難しいじゃん
早く終わらせたいのに焦ってますます解んない
もう泣きたくなってきた!
「美緒…出来そう?」
「──グスッ」
「え?なんで泣くの」
涙声の私にヒデが慌てて飛び起きた。
だって!
もうムリ…集中力も切れて全然解らない
「─ったくしょうがね~な、いいかここは…」
今度は優しく手解きしてくれて…
最初からそうやって教えてよ。
「──グスッ、こう?」
「そうそう、出来たじゃん…な?」コクン
「もう、やらない」
クスッ
「分かってるよ…頑張ったからクレープでも食べに行くか?」
「ラーメン」
「はいはい、じゃ行くぞ」
やっと勉強から解放されて部屋を出ようとすると
♪.:*:♪
ヒデの携帯に着信が─!